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2010年7月28日 

 西アフリカはマリ / マンディング音楽専門の新興レーベル
KANAGA SYSTEM KRUSH 略して" KSK records" 初入荷です
>>http://systemkrush.com/media_video.php
>>こちら KSK サイトで全 CD 試聴可〜 http://systemkrush.com/store/index.php


 知りませんでした...、Dさんに教えていただいたレーベルです。 >>http://desertjazz.exblog.jp/ しかし、こうしてまとめて聞いてみると、やっぱりマリ音楽はイイですねえ、ことにこのレーベル、トラディショナルでありながら、どこかタイト、エッジ鋭い切り込みを感じさる音作りが成されていて、新時代の生音マンデ系トラッド&POPとでも言いますか、なかなか聴き応えがあります。これまでに、幾つかの欧州レーベルで紹介されてきたヴェテランのロビ・トラオレ、ザニ・ジャバテ、そして若手のアダマ・クーリバリー、今は活動停止している仏コバルト盤で定評のあったズーマナ・テレタといったアーティストはもちろんのこと、ほか、これまで広く知られることのなかった実力派音楽家も含む全10アイテム、なかなか充実してますよ。久々にマリ音楽ファンにオススメの10アイテムです!



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<1> LOBI TRAORE / RAW ELECTRIC BLUES FROM BAMAKO (KSK) 2010 CD
再入荷待ち
>>国内リリースされました!
>>参考〜http://www.youtube.com/watch?v=S-Fuvpf3UeM
 いや〜、カッコイイです!1962年マリ/ニジェール川流域のセグーの生まれ、父も祖父も音楽家だったということです。いわゆるバンバラ系(マンデ語群に属すバンバラ語を話し、マリ国内多数派の人口を擁します)のマリアン・ブルース・ギター&ヴォーカリストとして、既にこの新作で9作目の欧米向けアルバムをリリースしているヴェテラン、ということになりますが、同じくバンバラ系ブルースのアリ・ファルカ・トゥーレをカントリー・ブルースとするなら、このロビ・トラオレは、もうシカゴ・スタイルのギンギンのバンド・ブルース、しかも、独特なファズやエフェクターを使いこなし、多彩な音色のギター・プレイを楽しませてくれます。加えて、ジェンベ&バラフォン(木琴)も聞こえるその生のバンド・サウンド、サハラ砂漠からバンバラ系まで広がるアフリカン・ブルース・ファンには堪らないコンビネーションかと思います。07/08年のバマコ現地録音ということですが、05年UK / HONEST JONS リリースの人気CD "The Lobi Traore roup" をガッチリ上回る出来上がりかと思います(音質もOK)。その自然で飾らない、しかも乾いた諦観?のようなものを感じさせる、いかにもバンバラっぽいブルージーな歌い口も、変わらずOKです。しかもKSKレーベル・マナーと言いましょうか、まさに "RAW" 現地直送の生々しさも嬉しい一枚です!

<2> LOBI TRAORE / BARRA COURA (KSK) 2007 CD ¥2050 再入荷!
 こちら、いつもエレキでバンド・スタイルのロビとしては異色“ファースト・アコースティック・アルバム”ということになります。アコースティック・ギター・デュオ/ロビの弾き語り作品で、エレキ・ギターは使用していません。曲によっては3弦琴のボロンも加わり、繊細な弦の交わりの中、いつもよりも柔らかに響くロビの歌声も聞きものです。バンバラ/マンデのみならず、汎・西アフリカ的と言ってもいい歌心が楽しめる充実作じゃないでしょうか。バマコのクラブで繰り広げるという連日のバンド出演から離れ、一人モノローグを聴かせるようなアルバムでしょうか?

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<3> ADAMA COULIBALLY / N'GONI FOLA (KSK) 2008 CD ¥2050 再入荷!
>>参考〜http://www.youtube.com/watch?v=PX6PIfOJH_s
 アダマ・クーリバリー(1974年バマコ近郊生まれ)といえば、アリ・ファルカのツアーに参加したり、サリフ・ケイタの楽曲アレンジを担当したことでも知られていますが、そのサリフのプロデュースによる07年欧米デビュー・ソロ・アルバム "BABA" は当店で既に紹介させていただきました。が、その翌年にもこんな CD が出ていたとは知りませんでしたねえ...。マリの猟師達によって伝えられて来たという弦楽器、ドンソ・ンゴニの演奏者として有名なシビリ・サマケの一番弟子だということで(このシビリ、KSKレコーズの企画制作中のマリ音楽ドキュメンタリー映画に出演とのこと)、現役最高のドンゾ・ンゴニ奏者の一人であり、そのコラとカマレ・ンゴニの中間?のような、しなやかな弦の響きとマイク無しでもサバンナに遠くとおるような、しなやかな喉、ほぼソロ弾き語りアルバムながら味わいに満ちています。

<4> ZOUMANA TERETA / SOKU FOLA (KSK) 2008 CD ¥2050 再入荷!
 2003年リリースの COBALT盤 CD 以来じゃないでしょうか?フラニ(プール)の一弦ヴァイオリン、ソク(クリニャニ)弾き語りの名手、ズーマナ・テレタ(1963年バマコ生まれ)の現在のところ最新作、ということになります。トラック運転手をしながら、サリ・シディベやウム・サンガレ等、多くのワスル系女性歌手をサポートして来たことも知られるズーマナ、本作ではカマレ・ンゴニ、ギター、各種パーカッションを加えたフォークロアかつグルーヴィーなアンサンブルをバックに、タイトでありながらコクのあるフラニFUNKブルース!?を聞かせます。滋味深いコバルト盤もOKでしたが、さすがKSK、ズーマナの新しい魅力を引き出しているんじゃないでしょうか。

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<5> MADY KEITA / TRAD. DJAMBE MUSIC FROM THE BAMANA & MANDING PEOPLE (KSK) 2008 CD 再入荷待ち
>>参考〜http://www.youtube.com/watch?v=JQd8ADhpzqM
 1964年バマコ生まれ、有名なジェンベ奏者、ダバ・ケイタの薫陶を受けたギニア出身のモリバ・ケイタのもと、14歳の時からジェンベを叩き始めたというマディ・ケイタです。ややゆるめに皮を張ったジェンベをナチュラルな感覚で叩きまくります。本CDは、サポート・ドラマーとしてドゥン・ドゥンのラミン・トゥンカラが参加してのパーカッション・デュオ作、シンプルながら変幻自在のプレイを聞かせます!

<6> IBRAHIMA SARR / CEREMONIAL DRUMMING IN MODERN BAMAKO (KSK) 2008 CD ¥2050
 1962年バマコ生まれ、やはりモリバ・ケイタのもとでパーカッション・プレイヤーとして腕を磨いて来たイブラヒマ・サールとそのグループによるパーカッション・アンサンブル・アルバム。“マリ国立舞踏団”やパーカッション・グループ“トゥループ・バベンバ”、ウム・サンガレのバック等を経て、インターナショナルな活動をし、欧米にも多くの生徒を持つマイスターとなっているそうです。本作では、その通りよい歌声も披露しつつ、バラフォンもまじえた躍動感あるパーカッション・アンサンブルを聞かせます!

<7> ABDOUL DOUMBIA / DENBAYA (KSK) 2008 CD ¥2050
>>参考〜http://www.youtube.com/watch?v=kJI9a4Vg-jk
 1963年バマコ生まれ、こちらもモリバ・ケイタ門下ということで、“トゥループ・バベンバ”や“マリ国立舞踏団”のリード・ジェンベ奏者を経て渡米、USブラウン大学でアフリカ音楽講座を受け持ったことを皮切りに、コネティカット〜プリンストン〜コロラド大学で講座を務めているそうです。そんなわけで、このKSKレコーズのアドヴァイザー・企画者も兼ねながらのこのバマコ録音が、初のリーダー・アルバムとなるそうです。ドゥン・ドゥン、ボンゴロ、ナングナング(ベル)他のパーカッション・アンサンブルを従え、野性を感じさせながらも正確なジェンベ・プレイを聞かせています!アダマ・クーリバリーが参加した曲も収録。

<8>THE BARI ENSEMBLE / TRADITIONAL BAMAMA MUSIC FROM SEGOU REGION OF MALI (KSK) 2008 CD 再入荷待ち
 マリはセグーのセレモニー音楽集団 “バリ・アンサンブル”による、結婚式や割礼、洗礼ほかの式典の歌&コーラスとパーカッション・アンサンブルを収めたCDです。“バリ”とは“健康”の意だそうですが、同時にセグー州のバマナという地域では独特なドラムの呼び名でもあるそう。女声によるコール&レスポンスと、シャキシャキとした金物&重みのある変拍子ドラム・アンサンブルを聞かせます。これは珍しいですねえ!

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<9> MADOU SIDIKI DIABATE / TRADITIONAL KORA MUSIC FROM MALI (KSK) 2008 CD ¥2050
>>参考〜http://www.youtube.com/watch?v=OI6XxOynZKM
 1982年、マリのコラ奏者、シディキ・ジャバテの息子としてバマコに生まれたというマドゥ・シディキ・ジャバテ、ということは、やはりシディキの息子、65年に生まれたトゥマニ・ジャバテの若い弟ということになります。マリ有数の音楽一家に生まれたサラブレットにふさわしく、繊細流麗、トラディショナルな感覚のコラ独奏を聞かせるアルバムですね!

<10> ZANI DIABATE / KABAKO ZANI (KSK) 2008 CD ¥2050 再入荷!
 ザニ・ジャバテは、1949年に世襲のグリオの家系に生まれ、若くしてマリの様々な民俗的な打楽器 / 弦楽器、そしてギターも習得し、1960年代半ばから、マリ独立後の社会主義政策のもとに結成されたアンサンブル・インストゥルメンタル・ナシオナル・ドゥ・マリやオルケストル・ナシオナル・ドゥ・マリ、あるいはマリ国立舞踏団の要として活躍。80年代にはシュペール・ジャタ・バンドを結成し、広く西アフリカ全域で活躍するとともに、欧米デビューも果たしたヴェテラン。この最近作では、リズミカルで繊細な生ギター重奏&ちょっと甲高い発声でリラックスした弾き語りを淡々と聞かせていますが、ギターという楽器をマンデ系グリオの伝統に引き込んだ自然な表現、さすがと言うべきでしょう。

 

 

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